Hair recipe
中間&後処理をするのとしないのとでは、同じカラー剤を使用しても、カラー後の髪のコンディションが全く違います。
もし、中間&後処理をしなかったら、毛髪と頭皮に過酸化水素やアルカリが残留し続け、髪のPH(ペーハー)はアルカリに傾いたままで、キューティクルが立ち上がった状態なので、毎日シャンプーするたびにタンパク質や※CMCが流失し、日に日にダメージ&退色が進行してしまいます。
また、頭皮のダメージも進み髪の成長を遅らせ、薄毛や細毛の原因になります。
ヘアクリニックサロン ルーネラパンでは、カラーの後処理で※ヘマチンを用いて残留過酸化水素を除去し、※酸リンス(キトサン入り)で、キューティクルを保護&補修しながら、残留アルカリを除去し、髪本来の弱酸性に戻します。
ちなみに、昨今話題の炭酸泉ですが、髪に使う場合は、酸性水なので、弱い酸リンスとして使えます。
髪が引き締められるために、キューティクルがしまり、ツルツルになります。(弱い酸リンス効果があるので、ある程度アルカリ除去は出来ます。)また、よくウワサされていますが、残留過酸化水素を除去することはできません。
もし、皆さんが行かれているサロンさんで、カラーの後処理をされていなかったら、上記の理由で、髪と頭皮のためにも、カラー施術後、なるべく早めに(カラー施術直後〜1週間が特に重要です)ルーネラパンオススメのカラー&パーマ専用ケアセットを使用していただき残留過酸化水素&アルカリ除去をし、コンディションを悪化させないようにしていただきたいですね。
※乳化※CMC※ヘマチン・・・・前期ブログ参照
※酸リンス(キトサン入り)・・・キトサン配合のPH(ペーハー)調整剤。カラーリングやパーマ、縮毛矯正施術の中間処理や後処理に使用し、アルカリに傾いた毛髪のペーハーを髪本来の弱酸性に戻す毛髪処理剤。
※キトサン・・・カニの甲羅から得られる天然のポリマー。擬似キューティクルを形成し、毛髪内部のタンパク質やCMCが流出しないようにコートします。毛髪をダメージから守り、ツヤを与えます。
vol.4 ケミカル講座 ― 「パーマと処理剤について」
健康毛とダメージ毛の髪の内部には大きな違いがあります。
ダメージを受けている中間〜毛先では、間充物質(分子量約10,000)のケラチンタンパクが失われており
さらにフィブリル(分子量約80,000〜100,000)のケラチンタンパクが壊されています。
このようなダメージ毛に対してきれいなウェーブを表現するためには、適切な処理剤が必要となります。
前処理、中間処理、後処理それぞれの有効性を見ていきましょう。
>前処理について
健康毛は、キューティクルがことによって疎水性の性質を持っています。
ダメージ毛になると、キューティクルがはがれ水になじみやすい親水性の性質に変化します。
ヘアカラーなどを繰り返してダメージを受けた髪は根元〜中間〜毛先で髪のダメージに差があるため、性質の異なる部分が混在することになります。
髪の状態とダメージ度に合わせて前処理の方法を変え、出来る限り髪を本来の性質に戻すことが前処理の行程において重要になります。
<ダメージの少ない部分>
<ダメージの少ない部分>
前処理で使用するPPTにはいろいろな種類があります。
加水分解ケラチン PPT |
羊毛由来のケラチンタンパクです。 分子量の小さいものから大きいものまで、 いろいろな種類があります。 ダメージの大きい部分には、低分子のケラチンPPT よりも高分子(分子量約10,000)のケラチンPPTが効 果的です。 |
コラーゲンPPT |
構成アミノ酸の3分の1をグリシンが占めているのが特徴です。また、ヒドロキシプロリンやプロリンも多く含まれているため、高い保湿力、柔軟性を持っています。 |
卵殻膜 |
卵の薄皮を粉砕したもので、アミノ酸組成が毛髪と類似しているケラチンタンパク。(表1参照)そのため髪へのなじみがとても良いのが特徴です。またウェーブ形成に不可欠なシスチンを多く含んでいるため、ダメージ毛が失ってしまったケラチンタンパクを補うのに最適です。 |